ブログパーツ
カテゴリ
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
アスリート。 今では運動選手全般を表すのに一般化したが、俺が十代、二十代の頃にはこんな言葉は聞いたこともなかった。昔は「体育会系」とか「スポーツマン」とかそんな感じの冴えない表現だった。今やイチローも中田も荒川静香もみんなまとめてアスリートなんだから、まあ、便利な概念ではあると思う。 このアスリートという言葉を俺が初めて聞いたのは、マラソンの高橋尚子を形容するのに使われた時だと記憶しているから、多分00年代に入ってからの話だと思う。そのとき俺はもう運動には無縁の三十代。だからアスリートと聞くと、自分とはまったく別世界の、大幅に歳下の若いヤツら、というイメージを持っている。 例えばこんな感じだ。 「野球選手が六本木のクラブへ行った」 こういうと、全く違和感がない。むしろ慣れた手つきで水割りとかをガンガン飲んでるシーンが容易に想像できる。ところが、同じ野球選手でも 「アスリートが六本木のクラブへ行った」 こういうと、何かスポンサー絡みの特別な事情で行きたくもないのに連れて行かれ、店の女の子に「何を飲みますか?」と聞かれると、居心地が悪そうに「あの……僕はお酒は飲みませんので……すみませんアルカリイオン水いただけますか?」とか答える、そんなイメージが浮かんでくるのだから言葉というのは不思議である。 ところで。最近、ドリンクボトルを買ったんです。暑いから、水分補給しないと熱中症とか恐くて。んで、ユニクロで買ったドライメッシュTシャツとドライメッシュ短パンに身を包み、自販機でスポーツドリンクを選ぶ。「カロリーはむしろ摂りたいから、カロリー無しってのは避けたいな、効率よく水分と栄養が摂れるヤツは何だろう」とかやってる訳です(ポストウォーターが最近の俺の好み)。んで、そのドリンクを走りながら飲むんです、マラソン選手みたいに。 そうすると、「あれ、ひょっとして、今の俺って『アスリート』なんじゃねえか?」とか思っちゃう訳ですよ。 自転車に乗り始めて一年も経たないし、レース経験もないのでアスリートもクソもないもんだが。 しかし、38歳にもなって「アスリート気分」に浸れてしまう、そんなところも自転車の魅力かなあ、と思う最近の俺です。
by ko_bayashi
| 2006-07-13 16:40
| 考える
|
ファン申請 |
||